池波正太郎 『鬼平犯科帳 8』

「悪い事をしながら善い事をし、善い事をしながら悪事を働く。こころを許しあう友をだまして。そのこころを傷つけまいとする」平蔵がときおりつぶやく文句の一つです。「明神の次郎吉」はそのために足がみつかってお縄になってしまいます。 『あきれた奴』と『流星』が心打たれて良かった。
鬼平の世界はある種の善と悪のバランスが保たれていると思います。 嫉妬心を薄める、金銭欲を半分に抑える、腹にもっていることの1割しか口にしない---など、いろいろある。 相手の立場にもおもいがいけば、やさしくもなれるし、寛容の美徳も身につく。なにより、信頼感が強まるかな。

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